光受容体CarHの構造解析によるビタミンB12の新規機能の解明

村木 則文
(自然科学研究機構分子科学研究所 生命錯体分子科学研究領域 特任助教)

2014年9月24日水曜日

化学系の学会に参加しました他

専門は、生物学ですか?化学ですか?あるいは物理学ですか?
とよく聞かれます。
そんなときは、
"生物を化学の視点で解明するために、物理学の手法を使って解析しています”
という もっともな解答を用意しています。

分子科学研究所に来て1年余り、化学の"目"を養っているところです。
そんなわけで、今月は化学系の2つの学会に参加してきました。

<バイオ関連化学シンポジウム>
この学会は複数のシンポジウムの共催となっていますが、いずれも生体内の分子に着目して、化学の視点で新しい知見を見つけようという化学者たちのシンポジウムです。
例えば、タンパク質やDNAに化学合成した新規のプローブを結合させたり、酵素を化学修飾して新しい機能をもたせる研究などが挙げられます。
生物由来の試料を加工して、全く新しい機能をもたせるという発想は、私のような生物学分野の出身者には非常に新鮮でした。

<錯体化学討論会>
錯体というのは、金属が非金属と配位結合や水素結合することで形成された分子を言います。
懇親会の席で、会長が「の字の印象から『精神医学の学会ですか?』と聞かれたことがある」とおしゃっていましたが、錯体というのは馴染みのない言葉だと思います。
合成色素として知られるフタロシアニン、抗がん剤のシスプラチンなどが知られる他、天然では光合成色素のクロロフィルや血液に含まれるヘム、本助成研究のテーマであるビタミンB12も錯体です。
しかし、学会全体では生物由来の錯体の研究者は少なく、どちらかと言えば、新規の錯体を合成して、触媒としての応用の可能性を広げようという方向性にあるようです。
もちろん、そのような新規の錯体開発のためにも、生物が進化の過程で獲得してきたヘムやクロロフィル、ビタミンB12の研究は重要だと思うのですが。
もっと、この分野の研究者を増やさないといけませんね。


<今後の予定>
やさしい科学技術セミナーまで一ヶ月を切りました!
予備実験に成功したので、こちらのブログにアップしようと思います。
近日公開!


最後に...
私事で恐縮ですが、結婚致しました。
この2つの学会の合間に、結婚式を挙げました!

これを機に、より一層、研究に邁進したいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。

4 件のコメント:

  1. 村木先生
    ご結婚おめでとうございます。前回、セミナーの準備でお邪魔した際にそのような
    事をおっしゃってたのですが、よかったですね。
    充実した研究人生、バランスのとれた研究者生活のためにも、結婚は多いに
    プラスになると信じています。

    やさしい科学技術セミナーでは、またお邪魔する事になろうかと思いますが、
    その節は宜しくお願いいたします。

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    1. 中原様
      ありがとうございます。
      バランスのとれた研究者生活のためにもプラスになる、というのはよくわかります。
      メリハリのある生活が必要だなあと実感してきています。

      やさしい科学技術セミナーですが、
      明日、中学校に再訪し、実験の打ち合わせをしてまいります。

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  2. 打ち合わせの結果、何かこちらとして知っておくべきことがあれば、是非教えてください。

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  3. 村木 さん

    ご結婚、おめでとうございます。
    いや~、朗報ですね。本当に、おめでたいです!!

    私も11月にセミナーを控えております。
    お互い、楽しんで参加者に少しでも喜んでもらえるセミナーにできるように頑張りましょうね。

    また、授賞式の写真をお送りいただき、ありがとうございます。

    塩井(青木)

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